
前回からの続きモノ、ということで、今回は「できるようになったコト」です。それにしても、前回の「できなくなったコト」、あれって単に「更にナマケモノ度アップ!」を公言したようなものでしたね。ははは。さて気を取り直して・・・。以下に述べることは「できるようになった」というよりは「しなくちゃいけなくなった」というほうが正しいかもしれません。ともあれ、思い付く限りを並べてみましょう。
(1)経済的な自立と自律
この「経済的な」は「自立」と「自律」の両方に係ります。分配法則です。やっぱりこれが一番大きいのではないでしょうか。
今までは実家にいました。仕事も正社員の仕事はせず、思い起こせば様々な仕事をしたものです。なぜ9時5時のOLにならなかったのか。それは、なりたくなかったから、と、できそうもないと思ったからです。大学時代から行事というより習慣のようになっていた海外放浪も、まだまだ現役でやっていたかった。ま、あんまり深くは考えないで、仕事をして、お金が貯まった頃には成田にいる、というような感じでした。
そんな私ですから、イイ年齢して家にお金を入れるなんてことはしたことがない。ゴマするために、両親にプレゼントを贈ったりはしていましたが、ま、基本的には「プー太郎状態」でしょうね。ですから、当然、実家にいるのに肩身が狭くなってくる。そんな矢先、バンコクにある今の会社から採用通知が来たわけです。パチパチ。その通知、実はロシアで受けたのですけど・・・。(そう、東京にいなかったのよ。)
学生時代に半年ほど一人暮らしをしたことがありました。当然、仕送りあっての一人暮らし。しかし、ある日母が突然入院することになり、私の一人暮らしもそこでピリオドが打たれました。実家から電車で20分くらいのところに住んでいて、週末は実家に帰るというのが約束だったため、いまいち一人暮らしをしたという実感のないまま終わってしまったのです。
海外をふーらふーらさまよってはいましたけど、それは、「今持ってるお金をちょっとずつ切り崩していく、限りある日々」であり、いくら自分で稼いだお金だとはいえ、「生活」でないのは確かでした。そんな私がいきなり「タイのバンコクで一人暮らしして、正社員として働く」ことになったのです!
毎月のお給料はバーツで頂いています。日本で採用になったとは言え、現地採用の待遇ですから、日本円に換算したら「日本でバイトしてたほうが絶対にイイ!」というくらいの金額です。茶髪の高校生のマクドナルドでのアルバイトの給料のほうがいいかもしれません。そんなもんです。でも、タイで、ある程度タイ人に近い生活を営んでいれば暮らせる金額です。だって、タイ人のOLさんの3倍くらいはもらってるんですから。だから、バーツですべてを考えれば、充分暮らせます。
とはいえ、給料以外になんの手当てもでない、正に「給料だけ!」の中で、家賃、光熱費、電話代、食費、交通費、被服費、その他モロモロ、そして、日本に一時帰国するならその費用も貯金しなくちゃいけないし、保険だって自己負担だし、週末旅行にいくならその分も貯金しなくちゃいけないし、という具合に一気に経済的自立(あるいは自律)を遂げたのです、私。その上、海外でのオンナ一人暮らし。よくやってるよなー、と自分でも思います。今までの自分が嘘みたいだもん。
(2)掃除・洗濯・片づけ
前回にも書きましたが、私は掃除系のことが大の苦手です。「第一ホコリなんかじゃ死なないわよ!」と開き直るに至る、です。もし私が埃アレルギーだったら、せかせかとお掃除したりするのでしょうが、残念なことに私はアレルギーに強い女なのです。掃除系が大嫌いのくせに、割りと綺麗好き、というか神経質なところがあって、すんごく汚いのは生理的にダメなのです。矛盾していますが。ということで、掃除、してます。
皿洗いもちゃんとしてます。日本に戻ってきて自分でも驚いたのは、食事が済んだらそのまま今使ったお皿を洗っていたこと!
当然家族の分も一緒に洗っている! 今までの私には想像もつかなかった! 20代後半にして、やっとこんなことができるようになったのです。とほほ、ですね。
そして、洗濯に関してはカナリ偉いと自負しています。というのも、「全部手洗い」だからです。洗濯機がないんです。その上、アパートには洗濯機を置くような場所もない。日本だったら、例え個人で洗濯機をもっていなくてもコインランドリーがいたるところにありますから手で洗濯する、なんてアンビリーバブルですが、私はそれを1年間続けてきた。タイにはコインランドリーは存在しない、といっても過言ではありません。その代わり洗濯屋はたくさんあります。よくいえばクリーニング屋さんですが、日本におけるそれとはちょっと違います。そのことについては「洋服事情」に書いたと思いますが。とにかく、白いシャツは洗濯に出す毎に黒ずんできます。それに経済的なこともある。いくら物価の安いタイだからって、全部洗濯屋の頼んでいたらかなりの出費です。で、仕事用のシャツとジーンズ、シーツやタオルケットは洗濯屋に頼みますが、それ以外は手でごしごし洗っています。最近ではちゃんと柔軟剤までかけてます。でも本当は洗濯機、欲しいいんだ・・・。
このようにして、「自分の面倒は自分でみる」1年間を過ごしてきました。思ったよりは簡単にできたような気もします。でも、初めの1年て無我夢中じゃないですか。これから先が問題なんでしょうねえ。でも、タイに1年いて、ここに「タイ語」という項目がないことが少し残念です。やる気ないもんなー、私。ともあれ、更に1年後に「できるようになったコト」が増えることを祈りましょう。その時までこのコラムが続いているのかも問題です。(平成10年03月28日)